昨日書いた記事でUbuntu 20.10の環境にMozc UT2がインストールできるようになりました。
でも、できたら最新の辞書が使いたい。Arch Linuxだとメンテしている人がいるなあと思いながらググっていると、Mozc UT Dictionaryの公開ページにたどり着きました。
Mozcの辞書にインポートするのは簡単そうなので試してみました。
まずは、以下のリンクから辞書ファイルをダウンロードします。
私はブラウザでダウンロードしたので、Downloadsフォルダに保存されます。これを展開します。
tar xavf ./mozcdic-ut-20201110.1.tar.bz2
次に、前に使ったMozc UT2のフォルダにある辞書ファイルにMozc UT Dictionaryを結合します。
cat mozcdic-ut-20201110.1/mozcdic-ut-20201110.1.txt >> mozc-2.23.2815.102+dfsg~ut2-20171008d+20200423focal/mut/src/data/dictionary_oss/dictionary00.txt
あとはMozcパッケージを作り直すだけですが、念のため前に作ったdebファイルとddebファイルを削除しておきます。
cd mozc-2.23.2815.102+dfsg~ut2-20171008d+20200423focal/ rm *.deb rm *.ddeb
さて、パッケージ作り直しです。
./build_mozc_plus_utdict
終わったらインストールします。
sudo dpkg -i ./mozc-data_*.deb ./mozc-server_*.deb ./mozc-utils-gui_*.deb ./ibus-mozc_*.deb
ここで再起動すればOKなのですが、どうやらUbuntu 20.10のMozcパッケージが新しくなっている(この前のパッチなどを吸収したものだと思われる)ので、このままにしておくとapt upgradeで入れ替わってしまいます。それを抑止する方法が以下のページのコメント欄に書いてありました。
これを真似して、以下のコマンドを打っておきます。
echo ibus-mozc hold | sudo dpkg --set-selections echo mozc-data hold | sudo dpkg --set-selections
さて、再起動すれば適用済みのMozcになるのですが、念のために何か変換して確認してみました。新語・流行語大賞とか見ながらキーワードを探すと、「さんみつ」という言葉で適用前と適用後で変換候補が違うことがわかりました。
適用前は候補が2つです。
適用後は「3密の回避」という候補が増えています。ひとまず、適用できていることがわかりました。
意外と簡単にできるので試してみてください。